透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記【無料画像&ネタバレ】

透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記

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著者:沖田×華

 

1997年、×華(ばっか)がまだ高校の純看護学科3年生だったころが舞台です。
夏休みになって母親から病院のバイトがあると伝えられます。

 

まだ准看護師の免許も持ってないのでいいよという×華ですが、母親は既に病院に連絡済み。
仕方なく病院に面接に行くことになってしまいます。

 

(怖い先生だったらどうしよう)
幸い面接してくれた先生は豪快だけど優しい人で、×華をバイトとして雇ってくれることになります。

 

こうして病院で働き始めた×華ですが、看護師ではないので基本的には雑用ばかりです。
綿球と呼ばれるものを作ったりしている毎日だったのですが、ある日、専門学校から来た実習生が倒れているのを見つけます。

 

その実習生は人工妊娠中絶(アウス)の助手をしているときにショックで貧血を起こして倒れてしまったのです。
看護師の先輩に助けられていた実習生ですが、
「アウスごときで情けないわね〜」
なんて言われていたりします。

 

先生も実習生が倒れてしまったのが予想外だったらしく人手が足らず困っています。
そんなとき、近場にいた×華が助手として呼ばれることになってしまいます。

 

助手と言っても、ライトを適切な位置に持ってくるなどする程度です。
×華は淡々と作業をこなしてる・・・はずでした。

 

しかし、たった10分程度の手術が×華には何時間にも感じてしまいます。
さらに、処置前に先生から教えてもらった事実−日本人の死亡原因1位は人工妊娠中絶であること−が重くのしかかります。

 

静かな処置室に先生が使う器具の音だけが響きます。
(なんだろ・・・この感じ)

 

処置室だけ時間が止まっているような感覚に襲われる×華。
やっと終わった後、×華に手渡されたのはトレーに入った”命だったもののカケラ”でした。

 

×華は患者さんの顔を見てはいけないような気がして、早々に別室に退散します。

 

しかし、本当にキツイのはここからでした。
”命だったもののカケラ”を集めること、それが×華に与えられた仕事でした。

 


実習生でもない×華がいきなり命の重さに直面するところから始まる「透明なゆりかご」。
何の準備もできていない高校3年生にはキツすぎる問題ではないかと思います。

 

看護師を目指す以上はいつかはぶつかる壁なのかもしれませんが、高校3年生の×華にとって”命だったもののカケラ”は重すぎるのではないでしょうか。
事実、×華は命の重さに耐えかねて、一時は看護師を止めることすら考えます。
しかし、生まれてくる命に出会えることもあり、生まれてくる命に感動したりもします。
命の強さについて考え抜いた×華は結局、看護師の道を再び志すことになります。

 

それでも、そこに至るまでには相当な苦悩があり、葛藤があることは想像に難くありません。
「透明なゆりかご」はそんな命を扱う現場で働く看護師にスポットを当てた漫画です。

 

「透明なゆりかご」というタイトルも意味深で考えさせられますね。

 

 

透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記

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